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モロッコでのラリー車開発テスト
クルマの完成度に確かな手応え

第6号2024.07.03

TLCは2024年6月17日~28日の約2週間、アフリカ大陸モロッコにてダカールラリー2025に向けたラリー車開発テストを実施しました。

テストの目的は、ダカールラリー2024年大会での改善ポイントの対策と年々完走が難しくなっているダカールラリーで戦うための悪路走破性・耐久性を高めることです。規則に沿う範囲でサスペンションストローク量の拡大や、クルマのパフォーマンスを確実に路面に伝えられるタイヤの改良などを中心に24年大会仕様の車両からアップデートを図りました。

今回のテストではグラベル、砂丘などダカールラリーに近い環境を約4,000kmを走り込み、テストドライブを担当した三浦昂(総務部広報室)は「すべてが完璧に進んだわけではありませんが、すごく乗りやすく、乗っていて楽しいと思えるクルマになったので、いい走りを次回ダカールラリー2025で表現したいと思います。」とラリー車の進化に手ごたえを感じています。

一方、チーフメカニック兼エンジニアのフィリップ・シャロワは「ねらった性能向上は期待通りの結果を得られました。連日続く40度以上の猛暑の中で、ラリー車にはこれまで発生したことのない熱(高温)に起因する問題も発生しました。このタイミングでダカールラリー以上の負荷がかかる環境で克服すべき課題を抽出できたことも成果としては大きく、ダカールラリーに向けてより高い信頼性を造りこんでいきたいです。」と振り返りました。また、テストに帯同した日本人メカニック陣に対し、「今年度よりチームに加わった尊田メカニックも、2年目となる谷上メカニックも精力的にテストに臨んでくれており、フランスのメカニック陣との相互理解を深められる機会となりました。尊田メカニックにはこれからさらに経験を積んでダカールラリーでの戦力となると確信しているし、谷上メカニックは前回のダカールラリーを経験して大きな成長を遂げた感じています。」と期待を寄せています。

監督の角谷裕司(総務部広報室)は「総じていいテストにすることができました。新たな問題に対策を詰められる時間をもつことができます。TLCチーム内はもちろんのこと、市販車の開発チームにも正確に情報を共有し、ラリー車を鍛えることを通して、もっといいランクルづくりに繋げていきたいと思います。また、チームメンバーも各々の役割をきちんと果たしてくれており、安心して任せることができ、チームワークも問題ありません。」と話しました。

ダカールラリー2025での市販車部門12連覇、そしてモータースポーツを起点とする未来の「もっといいランクルづくり」を目指し、チーム一丸となって活動を進めてまいります。変わらぬご声援を宜しくお願いいたします。